2019.02.11 タグ:#前に, #想い, #目標, #運命
新しいことを始めるときは、
いつも胸が躍った。
新しいことを始めるときは、
いつもそれだけになれた。
また新しいことを始めようとしている今は、
迷いと不安で押し潰されそうだ。
背負うものが増えたからなのか。
それとも、
守りに入っているからなのか。
いずれにしても、
情けない。
冷たい水で顔を洗った。
手が裂け痛い。
熱いコーヒーをこぼした。
真っ赤になり痛い。
あなたの、
まだ小さな手を握った。
優しく温かい。
僕の温もりが、
あなたにも、
届いて欲しい。
目を閉じても、
心に届く温度。
久しぶりに、
見上げた空。
輝く星たちが、
微笑む。
たくさんの人々に、
願いごとをされ、
嬉しそうだ。
僕の願いごとは、
あの子の願いを、
叶えて欲しい。
たったそれだけ。
全く身寄りのないお二人が60代を過ぎて寄り添い、
生きていこうと決め、結婚され、夫婦生活を送っておられました。
お二人はもう80代後半です。
私が今回このお二人と知り合ったのはご主人のオムツ交換と食事介助の依頼を受けてのこと。
奥様は重度の認知症です。
第三者が見ると、明らかに、よく二人で生活を送れてるなあという感じでした。
ご主人に施設や入院を第三者が勧めても、
「こいつを一人にはしない、こいつとずっといるんだ。」と奥様への気持ちを言われていました。
そして、日に日に衰弱していかれ、食事が摂れなくなり、点滴になり、
先日、二人が暮らした自宅で、還らぬ人となってしまわれました。
そばにいる奥様は、ご主人が亡くなったことをわかっておられませんでした。
マンションだったこともあり、自宅で納棺して出棺は難しい状況だったため、
斎場にお連れしました。
担当ケアマネに奥様も斎場に連れて行くか尋ねたところ、
考え方はもちろん人それぞれですが、そのケアマネは、
連れて行かない方がいい。そしたらすぐにご主人を忘れてしまいますから。
と言われました。
忘れさせた方が悲しみが減ると考えられたのかもしれません。
しかし、私は、その選択肢よりも、きちんとお別れをさせた方がいいと思い、
葬儀に奥様を連れて行きました。
葬儀を終え、火葬場まで連れて行きましたが、
火葬場では待ち時間も2時間ぐらいあるので、
収骨までは体力的に無理だろうなと思い、収骨はせずに自宅へ連れて帰りました。
帰路の途中奥様は来てよかったと言われましたので、私自身連れて来てよかったと
思っていました。
しかし、落ち度があったのです。
収骨を斎場の方に頼み、位牌と遺骨は霊園にその日に預けました。
これが結果的にはダメだったのだと思います。
収骨をしなかったことで、死という現実を奥様は受け入れていなかったのです。
その日の夜から、奥様のご主人探しが始まりました。
片っ端から電話をかけ、「主人が帰って来ないけど、どこに行ったか知らないか?」
「寝ずに待ってるけど、帰って来ない」
私にも毎晩何度も「主人が帰って来ない」と電話がありました。
警察にも何度も連絡して夜中に警察を呼ぶ騒ぎにもなりました。
やはり、ご主人のことを忘れるはずもありません。
毎晩続きましたので、何とかしなければと考えました。
私としては、ご主人の死を受け入れてもらうにはどうしたらいいか考えました。
そこで、位牌と遺骨を霊園に引き取りに行き、自宅へ持って行きました。
そして奥様に、「お父さんの帰りをずっと待ってたんだよね、ずっと探してたんだよね、だからお父さん連れて帰って来たよ。でもね、お父さんは亡くなったの、だから今日はお父さんが安心して浄土で休めるように供養するからね」
と話すと、位牌と骨箱を奥様は抱きしめ、
「お父さんがやっと帰って来た、やっと会えた、お帰り」と言われました。
二人で生活を送った自宅でもう一度葬儀のお勤めをさせていただきました。
読経の後、奥様は、これからもお父さんはずっとここでそばにいてくれます。安心しました。
と穏やかな顔になられました。
今回、夫婦の絆の強さ、認知症の方の対応、介護職としての役割、葬儀を行う意味の深さ、などなどたくさん学びました。
最後に、
奥様は自宅で、位牌と遺骨を抱き寄せた時、ご主人が見えているようでした。
高速道路で、
先を見ながら走っていると、
今、上り坂なのか、下り坂なのか、
わからなくなるときがある。
もちろん、
よく見ると、
すぐに答えはわかるのだが、
見方を変えるだけで、
真実ではない見え方をする。
一つのものの、
見え方は、
一つではないということ。
一つのものを、
いろんな見方ができる、
人間になりたいものだ。
2018.02.22 タグ:#あなたへ, #守りたいもの, #想い
君らが、どんな毎日を過ごしてきたのか、
僕には正直わかりません。
きっと、
つらい思いをさせて来たに違いない。
僕も、
人に自慢できるような暮らしは、
してこなかったけれど、
僕はどうだってかまわない。
でも、
君らに、
つらい思いをさせて来たことが、
何より、つらいです。
だけど、
どうしようもできなかったんだ。
それだけはわかってほしい。
情けない僕でごめんなさい。
今日もまた、夕日が散っていくようです。
2018.02.21 タグ:#春
長い長い時間、
会えなくても、
長い長い時間、
一緒に居れなくても、
たった1回の電話で、
白黒の記憶が、
色鮮やかに、
輝き出す。
ようやく蕾たちが、
相談し合っている。
頬にあたる風が、
やわらかく、
なり始めた。
2018.02.19 タグ:#ペットのお葬式
明日、2月20日発行の情報誌「おるね」さんに、
広告を載せております。
多くの皆様の目に止まっていただけたらと思います。
目的地に、
早く辿り着きたいのもわかる。
目標に、
早く達成したいのもわかる。
その背中に、
早く追いつきたいのもわかる。
でも、
一歩ずつでいいんだ。
地をしっかり踏んで、
一歩ずつでいい。
前にさえ進めば、
一歩ずつでいいんだ。
2018.02.17 タグ:#あなたへ
眠れなくても、
食欲がなくても、
心配するな。
大丈夫。
しっかり生きてるじゃないか。
どうしても、
苦しくなったら、
いつでも会いにおいで。
いつでも待ってるから。
ここで、
待ってるから。
2018.02.15 タグ:#前に
うまくいかないこともあるだろう、
悔しいこともあるだろう、
つらいこともあるだろう、
罵られることもあるだろう、
落ち込むこともあるだろう、
さびしいときもあるだろう、
後ろ指さされることもあるだろう、
死にたいときもあるだろう、
でも、
きっと大丈夫。
気休めに、
薄っぺらく言ってるんじゃない、
俺だって、
そうやってここまで来たんだ。
だから、
お前も、
きっと大丈夫。
ファイト。
負けるな!
ファイト!!
2018.02.14 タグ:#守りたいもの, #想い, #感謝, ♯夜明け
最後に聞いた君の声は、
まだ幼かったから、
最初は誰だかわからなかったよ。
随分と女性の声になっていて、
僕も、
少し緊張しちゃった。
会いたいと言ってくれて、
本当にありがとう。
こんな日が来るなんて、
思ってもみなかったから、
幸せです。
いつも、
いつでも、
君を想い、
頑張っています。
ではまた。
おやすみなさい。
2018.02.14 タグ:#介護, #守りたいもの, #想い
妻は、夫の帰りを待った。
何時になろうとも、
何時間経とうとも。
妻は、夫がどこに行ったのか、
まわりに尋ねた。
妻は、夫がもう帰らないことに気づかない。
しかし、
いつもと何か違うことは感じている。
いつもと変わらない部屋。
温度だけは上がらない。
妻は、夫の帰りを待った。
見えなくなっても、
夫は、妻のそばにいて、
妻の手をずっと握っていた。
妻は、相変わらず下を向き、
何か呟いている。
何を呟いているのか、
返事をするものが、
いなくなった。
点滴が片付けられ、
テレビも消えていた。
強い風の声が響き、
部屋は冷え込んでいる。
少しだけ残った、
夫の香りに、
妻は不安がる。
妻が、いつものように振り向くと、
誰もいない。
冷たいベッドだけが、
そこには残っていた。
赤と黄色しか光らない信号機が、
ようやく青に変わった。
青に変わるのを待って、
もう3年。
一人で待ち始め、
いつの間にか、
仲間ができていた。
この青は、
みんなで進みたい。
ようやく、
雨もあがった。
ひとつの命が、
薄く脆くなり始めた。
顔は時折赤く、
時折青い。
声はかすれ、
空気さえも、
揺らすことはできない。
そばで妻は、
その御霊の変化や、
無情な時間を、
気づきさえできず、
ただ独り言を呟いている。
夫は私の声かけに、
細く目を開け、
少し頷いた。
この時間を、
引き延ばすことができる、
あるいは、
巻き戻すことができる、
薬はもう無いようだ。
点滴が流れ、
テレビの大音量が響く。
その部屋を、
小さなヒーターだけが、
温めていた。
2018.02.09 タグ:#アピール
明日、2月10日発行の情報誌「アピール」さんに、
広告を載せております。
多くのみなさまの目に止まっていただくと、
うれしいです。
生まれてさえこなければ、
こんなつらい思いしなかった。
生まれてさえこなければ、
こんな悲しい思いしなかった。
生まれてさえこなければ、
こんな悔しい思いしなかった。
胸が、いつも苦しい。
だけど、
生まれてきたから、
あじわえる。
ありがとう。
2018.02.07 タグ:#葬儀, #運命, ♯ペットお葬式
私が、
亡くなっている子を、
そっと抱きかかえると、
死がわかるのか、
もう一匹の子も、
ずっと吠えていた。
その鳴き声は、
泣き声に聞こえ、
いつまでも響いていた。
二匹の楽しかった思い出が、
そっと揺れていた。
弔うとは、
死を悲しみいたむこと。
弔うかたちとは、
誠にさまざま。
しかし、
そこに共通してあるものは、
想いと、
自己満足。
弔った、
という想いが、
自分を慰めている。
今日も、
しんしんと夜が更けていく。
これまで、
追いつくことだけを、
目標に走ってきた。
いくら走っても、
手を伸ばしても、
なかなか追いつくことができない背中。
戦う準備もできている。
追いつく覚悟もできている。
魂が震え始めた。
見失うものか、
追いつきたい背中。
2018.02.02 タグ:#人
りんごが売ってある。
一つ掴んで、
色味や美味そうかどうか眺めて、
一つ買った。
みかんが売ってある。
一袋持ち上げ、
色味や美味そうかどうか眺めて、
一袋買った。
家に持ち帰り、
皮を剥いた。
食べる時には、
選ぶ時に眺めていた皮は、
ゴミ箱の中にあった。
ゴミを眺めて、
買って、
捨てたのか。
人間も、
皮を眺められ、
選ばれる。
不可解な、
道理。
アンフェア。
俺も所詮は、
りんごやみかんの皮。
2018.02.01 タグ:#訃報
ET-KINGの、いときんこと、
山田祥正氏が、
31日肺腺がんのため死去した。
38歳であった。
同じ年齢ということもあり、
とてもショックである。
すごくパワフルで、
観ているこちらが元気をもらっていた。
心よりご冥福をお祈りいたします。
合掌